AI導入のハードルをどう乗り越える?
成功の鍵は「伴走者」とのプロジェクト推進にあり

皆さんこんにちは。レスター)AI推進チームです!

これまで2回にわたり、「製品開発における情報収集時間の削減」をテーマにしたブログをお届けしました。
本テーマでのブログも、いよいよ最終回です。

  • 第1回では、情報検索に多くの時間が費やされるという、研究開発の現場が抱える課題を共有しました。
    第1回の記事はこちら
  • 第2回では、その解決策として期待されるAI技術「RAG」の素晴らしい可能性と、同時に存在する導入ハードルについて解説しました。
    第2回の記事はこちら

前回の記事を読み「RAGの導入にメリットを感じるが、自社だけで導入するのは難しそう…」と感じられた方も少なくないかと存じます。
今回の最終回では、そのハードルを乗り越え、AI活用のメリットを最大限に引き出すための「考え方」と「プロジェクトの進め方」について、具体的なヒントをご紹介します。

課題と理想のギャップを埋める、「伴走支援」という考え方

これまで見てきたように、多くの企業にとっての課題は「AIをどう業務に活用するか?」という点にあります。
RAGに限らない話ですが、AIを導入する上では以下のようなプロセスをいかに「効率よく・確実に」行っていけるかが成功の鍵となります。

しかし、多くの企業では各プロセスにおいて専門知識を持つ人材が不足しているのが実情です。
そこで重要になるのが、「伴走支援」という考え方です。
これは、単にツールやシステムを外部から購入するのではなく、お客様のビジネスや課題を深く理解し、企画~運用、そして成果創出までを共に目指すパートナーと一緒にプロジェクトを進めるアプローチを指します。

AI導入プロジェクト成功のために、乗り越えるべき3つの壁

RAGを含めたAI導入プロジェクトは、ただシステムを導入すれば成功するわけではありません。
多くの場合、以下の「3つの壁」が立ちはだかります。

【第1の壁】戦略・企画の壁
「AIで何ができるか」は分かっても、「自社の製品開発プロセスに合うのか、どのような目的でどれくらいの費用対効果を見込んで導入すべきか」という具体的な戦略を描くのは困難です。セキュリティ要件の整理や、具体的なシステム要件への落とし込みも、専門知識がなければ進められません。

【第2の壁】データ整備の壁
AIの回答精度は、学習させるデータの質と量に大きく左右されます。しかし、多くの企業では情報が様々な場所に散在していたり、フォーマットが不統一であったりします。このデータ整備を疎かにすると、AIは期待した成果を出してくれません。

【第3の壁】技術実装・運用の壁
最適なクラウド環境やLLMモデルの選定、セキュアなシステム構築には相応の知見や技術が求められます。さらに、AIは導入して終わりではありません。実際の利用状況に応じて回答精度をチューニングし、継続的に改善していく「運用」も重要です。

これらの壁を自社だけで乗り越えるのは非常に困難です。
そこで必要となるのが、信頼できるパートナーの伴走支援を受けながら、一つひとつ着実に乗り越えていくことです。

AI導入プロジェクトを成功に導くプロセス

ここまで、AI導入プロジェクトに立ちはだかる壁や、パートナーの伴走支援でその壁を乗り越える重要性をお話しました。では、伴走パートナーはどのようなことをしてくれるのでしょうか?
お客様のAI活用、特にRAGの導入における様々なハードルを取り除くため、以下のプロセスでAI導入プロジェクトを進めます。

AI技術が日々進歩する中、AIベンダーはそれぞれの専門性を見出し、自社の得意な領域で様々な企業のAI導入・活用を支援しています。

レスターの場合は、

  • セキュリティ要件に合う柔軟なインフラ提案
  • AI活用への伴走支援
  • 多彩なパートナーとの連携

を強みに、お客様のAI導入・活用に伴走しています。

まとめ:情報探しから、未来の創造へ

全3回にわたり、製品開発部門の情報活用の課題~その解決策までを探求してきました。
情報検索に費やしていた時間を、本来の創造的な活動、すなわち「未来を創造する時間」へと変えていくためには、優れた技術だけでなく信頼できるパートナーと共に、自社に合った形でAI導入を進めることが不可欠です。
もし、AI活用に関するお悩みや、AI導入の進め方について質問がある場合、まずはお気軽にご相談ください。
貴社の具体的な課題に対し、私たちがどのように貢献できるか、様々な事例を交えながらご提案いたします。

関連製品

情報漏洩リスクをゼロに。
あなたの会社の「知」を、AIが瞬時に引き出す。

ラクラグ(らくらくRAG)

更新履歴
2025/07/04

関連記事

TOP